月夜の戯れ言

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『療養日記第一回 腰椎椎間板ヘルニア 発症編』

こんにちは。佐原です。今回は療養日記第一回と称して、ごく最近に患って今も絶賛リハビリ自宅療養中の、腰椎椎間板ヘルニアについて書いていきます。


三か月ほど前から右足につっぱつような痛みがあった。
足を延ばすと筋に違和感がある。どこかで痛めたかなあと思っていたが「腰の神経からくる痛みかも知れない」という不安もあった。

 

日常生活と仕事に差しさわりはなかった。だからしばらく様子を見ていた。
しかしその日、何気なく立ち上がろうとしたときに、腰の右側やや後ろあたりに激痛が走った。筋肉の痛みではなく、明らかに神経の痛み。
鈍く長く、痺れるように痛みが続いた。
やがて痛みの山を越えても、腰を曲げようとした際の痛みはとれない。流しで手を洗おうとしても腰を曲げられない状態だった。

 

同時に右足の痛みも激変した。痛みが強まり曲げるのもつらい。歩くときは足を引きずるようにしか歩けない。
腰のあたりの背骨の中に、下肢に伝わる神経がいっぱい通っている。
だがその神経が、背骨の軟骨が骨と骨の間からはみ出して、押されてしまうことがある。
そうすると、腰から下の下半身に、痛みやしびれ。動きの不具合や、排尿・排便障害など、色々な症状が出ることがある。
ヘルニアという症状だった。
実は5年前にもヘルニアで手術してる。その時は右足の痛みだけだった。

 

今回はどうもその時よりひどいみたいで、翌日には痛みだけでなく色々な自覚症状が現れた。

 

・右足の痛みとつっぱりがひどくなった
・右足のお尻から腿の裏側が痺れている
・両足の裏が痺れている
・両足の指がうまく動かせない
・両足のつま先に力が入らず、つま先立ちが出来ない
・膝に力が入らず、歩くとガクガクする
・左足も薄く痺れと痛みがある
・立って歩いてると数分で足腰に痛みと疲労が生じ立っていられない
・腰回りに力が入りにくく、おしっこと便の出と切れが悪くなった

 

仕事は事情を話し有給休暇を取得。仕事が出来る状態じゃなかった。
日常生活もままならない。近所のコンビニに歩いていくのがやっとという状態。家の中の階段の上り下りも一苦労だった。

 

右足の不具合が深刻のため、車の運転も無理だったので、家族に車を運転してもらい整形外科を受診した。
診断の結果は「ヘルニアの初期症状」ということだった。
だいたいの人は様子を見ているうちに治るという所見だった。それが8月23日(金)のこと。痛み止めのロキソニンと胃の荒れを防ぐ薬を処方された。
しばらく様子を見て回復しなければまた来て欲しいと言われたが、週を明けても一向に回復せず、8月26日の月曜日に再度受診。結果は同じ。即効性のある座薬タイプの痛み止めを処方された。回復しなければ8月30日金曜日にまた来て欲しいと言われた。
全く回復せずつらい日々が続き、金曜日に再々度受診。ここでようやく、地元の拠点病院への紹介状を書いてもらえた。


(整形外科の診療で最初から拠点の大きな病院を受診することが出来ない。必ず紹介状を書いてもらうシステムになっている ※救急の場合を除く)

 

結果として9月3日(火)に拠点病院で見てもらうこととなった。
だが本来はもっと早くそうするべきだった。ヘルニアの初期症状という整形外科での診断だったが、3日にMRIで腰の写真を撮ってもらうと、拠点病院の担当医はかなり深刻な様相だった。どうやら初期症状どころではなく「ヘルニアの末期症状の一歩手前」くらいだったらしい。

 

診断としては『腰椎椎間板ヘルニアだった。
以下、手書きで腰のあたりの背骨のMRI画像を再現してみたので参考にしてみてください。こんな感じの状態でした。

 

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もちろん病状には程度があるが、医者は必要がなければあまり程度の説明はしない。きっと患者を余計に不安がらせないためだろうけど、今回の私の場合「一刻を争う」レベルの進行度合いで、「今すぐに手術する必要がある」病状だった。
おしっこと便の出の悪さをしきりに担当医の先生は気にしていた。あと少しでも何らかの要因で症状が進行し、おしっこや便が出なくなると、命に係わるからだと思う。
しかし、今すぐ手術をするとなると、緊急手術になる。私は緊急の患者ではないのでそれは難しいのだと思う。

 

また担当の先生がもう一つ気にしていたのは「ヘルニアが神経を押しすぎて、神経の膜を破っているかも知れない」ということだった。これはMRI画像だけでは判断できないので今は分からないとのことだった。

 

担当の先生はかなり悩んだ結果、まず「造影剤を入れてさらに詳細の画像を撮影して、作戦を立てたい」とのことだった。
そのためには検査入院が必要になるので9月5日(木)、6日(金)と入院して造影剤検査をすることになった。
詳しい内情は分からないが、かなり無理矢理気味に入院と検査の計画を立ててもらえたようだった。
たぶん医師の先生は、むやみやたらと「一刻を争います」なんて言わないんだと思うけど、担当の先生の様子でそれが伝わって来た。

 

ちなみにこれを書いているのは、手術を終えて第二週目のこと。
今はそれなりに回復していますが、リハビリをする毎日でございます。
まあ今だから断言できることだけど、整形外科に通った8月下旬時期。あの時間は、整形の医師が何といおうと早期に紹介状を書いてもらうべきだった。ヘルニアは自然に治る可能性もある。痛みだけならその可能性は大いにある。痺れも同様だろう。けど、明らかに足の動きの不具合が生じて、おしっこと便の障害もある。そんな状態を「様子見」などといって放置してはいけなかった。それは神経を椎間板が押していることで生じる不具合なんだけど、そうするとどうなるかというと、不具合の起きている神経に関わる筋肉、筋力が、どんどん低下してしまうらしい。今、この記事を書いてる私は、手術を無事に終えてリハビリしているが、深刻な筋力低下により、ただ歩くこともままならない。腰椎椎間板ヘルニアの手術は無事に終えたけど、筋力は戻らない。それは手術後に自分で戻していくしかない。低下の度合いは神経障害が起こっていた時間に比例するから、早期に精密検査を受けるべきだったんだって、今はすごく後悔してる。

 

だからもう一回、声を大にして言いたい。

 

明らかな足の動きの不具合や、排尿・排便障害がある時は、すぐに精密検査を受ける。
MRI撮影や造影剤検査のできる、地域の拠点病院で、一刻も早く診てもらう。

 

今回はそれを身をもって知りました。

 

ということで次回は、『造影剤検査入院、および手術入院編』となります。
それでは今回は、このあたりで。